今回は「ミニマリストあるあるを真似した結果、悲惨な末路になる」がテーマです。ゆるミニマリスト歴9年のベテランミニマリストが過去に実際に陥った落とし穴について紹介します。
このような内容を紹介しています
- ミニマリストをやりすぎた人の悲惨な末路
- ミニマリストが悲惨な末路に陥らないための対策
- ミニマリストはおすすめしない「ゆるミニマリスト」のご提案
2025年でゆるミニマリスト歴10年を迎えます。悲惨なこともたくさん経験してきました。今回は実体験を厳選して紹介します
【実体験あり】ミニマリストをやりすぎた人の7つの悲惨な末路
ミニマリストはやりすぎると悲惨な末路になります。実際に7つの悲惨な末路を経験してきました。
ミニマリストあるあるをやりすぎた人の末路
- 「全部カード払い」にこだわって、トラブル時に会計できなくなる
- 「私服の制服化」で服を減らしすぎて、着ていく服に困る
- 「収納用品」を捨てすぎて、災害時に困る
- 「捨て活」でモノを捨てすぎた結果、大損をする
- 「寝袋生活」をして、心身の体調を崩す
- 「湯シャン」にこだわって、見た目が不衛生になる
- 「ルンバ」を買っても、掃除からは解放されない
来年で10年になるため、悲惨な失敗談も多めです
末路①「全部カード払い」にこだわって、トラブル時に会計できなくなる
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ソーシャルディスタンスなど他人との非接触の暮らしが推奨されました。それに伴いキャッシュレス化を推奨するミニマリストも増えた気がしています。
実はこのカード払いにこだわると大変なことになるのです。私の実体験をお話しします
こども用品を大手こども服チェーン店へ買いに行った時のことです。いざレジで会計しようとすると「申し訳ございません。ただいま、機械の故障でクレジットカードが使えなくなっております」と店員さんに申し訳なさそうに言われました。
その時は、現金を持っておらず、全ての商品をお返しすることになりました
現金を持ち歩いていなかった私が悪いのですが、このようなトラブルもあります。また、このようなデメリットもあります。
完全キャッシュレス生活のデメリット
- クレジットカードの破損・不良で使えない
- 利用限度額を超えてしまって使えない
- 利用制限(ロック)がかかってしまっている
それから大反省して、今は現金も持ち歩いています。(1万円では会計時にいたたまれないため、千円札5枚、五千円札1枚を持ち歩いています)
完全キャッシュレスといえど、機会が故障してしまえば使えません。停電が想定される災害時も同様だと思います。
経験から現金とキャッシュレスの中間の生活をしています。トラウマからこども服は通販でまとめ買いするようになりました。詳しい内容は下の記事からどうぞ
末路②「私服の制服化」で服を減らしすぎて、着ていく服に困る
2015年のことです。ミニマリストブームだったこの頃、「フランス人は10着しか服を持たない」という本がブームになりました。
このときに10着の服に憧れて、手持ちの服を一度に捨てたが私の失敗の始まりでした
とにかく着ていく服がない。今は当たり前の自動洗濯乾燥機も高額すぎた時代のことです。浴室乾燥機もなく、自然乾燥が当たり前でした(住んでいる場所は田舎です)。
ミニマリスト初心者が、自然乾燥で服を10着以下にするとどうなるか。その末路は悲惨です。
「着ていく服がない」という事態に陥り、その年はインフルエンザにかかりました
その後、シーズンが来たら急いで買い足しました。また、完全同居のときに自分だけインフルエンザにかかったため、食事を義母に運んでいただくなど、大変肩身が狭い思いをしました。
思い出したくない黒歴史です。私のような大失敗をしないためには「服は徐々に減らしていく」のがおすすめです
あれから約10年経って、徐々に服を減らしてライフスタイルを見直していき、いつの間にか服が10着以下になっていました。詳しい内容は下の記事からどうぞ
末路③「収納用品」を捨てすぎて、災害時に困る
ミニマリストあるある3弾は「災害時の備蓄」です。最低限のものしか持たない暮らしに憧れて、収納用品を減らしていた結果困った事態になりました。
それは2020年の新型コロナウイルスの大流行です。このときに収納がない=備蓄を持たない暮らしをしていたため、パンデミックの最中はとても困りました。
特にトイレットペーパーです。知り合いから頂いた時は本当に涙が出ました
また、次女が生まれる準備で色々と揃えたかったのですが、粉ミルクなどが品薄になっているお店もありました。
収納しないミニマリストはこのような危険もあります。災害を想定した分は備蓄をするのがおすすめです
コロナのトラウマから、1週間のルーティン献立を決めて、備蓄できる食事づくりをしています。詳しい内容は下の記事からどうぞ
末路④「捨て活」でモノを捨てすぎた結果、大損をする
ミニマリストといえば、「断捨離®」と言われるほど注目されています。Googleで検索されている数を調査すると「1000〜1万」という結果でした。
ミニマリストとセットで注目されているのがわかります
ミニマリスト初心者だった2015年から2017年まで「断捨離®=とにかく捨てること」と勘違いしていて、多くの物を捨てていました。
その結果、このような大失敗を引き起こしました
ミニマリストがモノを捨てすぎた末路
- 思い出の写真」を捨ててしまって大失敗
- 服をまとめて捨てて、体調を崩して大失敗
- 趣味のものを調べずに手放して大失敗
- 好きなものを無理に捨てて大失敗
- 家族のものをうっかり捨ててしまって大失敗
その中でもショックだったのがこちらのポケモンカード。今では投資対象になっていて100倍以上の値が付くこともあります。
当時の私は「ポケモンカードバブル」になっていることを知らなくて、ホビーグッズの買取にまとめて出した結果、1/5ほどの値段で買取されました。
必要なくなったものでも欲しい人が思わぬ値段をつけていることもあります。きちんと調べて、何を残すか考えるべきでした。
この経験から、捨てるのにこだわるのではなく、何を残すかが大切なのだと学びました。詳しい失敗談は下の記事からどうぞ
末路⑤「寝袋生活」をして、心身の体調を崩す
有名なミニマリストが寝袋を使っていると広まってから、ミニマリスト=寝袋生活が一般的になりました。特に人生の1/3を占める睡眠環境をミニマリストに合わせてしまうと悲惨です。代表的なのがミニマリストの寝袋生活です。
ミニマリストの寝袋生活を真似した人はこのようなデメリットを感じているようです
寝袋生活をした場合のデメリット
- 冬は寒くて眠れない(気温に合わせて寝袋変える必要がある)
- 疲れが取れにくい
- 床が硬くて体が痛くなる
- 首や肩を痛める
- 風邪やインフルエンザの病気にかかりやすくなる
寝袋単品では眠れません。必ずマットレスが必要です
そのマットレス自体も、薄さ15mmほどのヨガマットで大丈夫という間違った認識が定着しているようです。
この考えを誤って受け取ってしまい、ヨガマットをマットレスがわりにしてで寝た結果、身体を痛めるという大失敗をしました
当たり前なことなのですが、ヨガマットはヨガをするためのグッズで、寝るためのものではありません。
ミニマリスト御用達のアイリスオーヤマのマットレスも厚さ5cm以上です。SNSの単発の情報に惑わされず、複数のブログや書籍を読んで情報を比較することをお勧めします。
どうしても寝袋で寝たいなら、家庭でも使えるように開発された寝袋がおすすめです。下の記事で詳しく紹介しています
末路⑥「湯シャン」にこだわって、見た目が不衛生になる
ミニマリストの節約健康法で有名なものに「湯シャン」があります。このような洗髪方法のことです。
湯シャンは、シャンプーを使わずにお湯だけで髪を洗う洗髪方法です。
湯シャンの正しいやり方は?
有名な女性ミニマリストに憧れて「湯シャン」を試したものの、私がやってみたらこのようなトラブルがありました。
実際に体験した「湯シャン」トラブル
- ベタつきがあった
- 臭いが気になった
- フケが気になった
分泌している皮脂の量など個人の体質によって合う・合わないがあるようです。
長期休暇中に試してみましたが、こどもに「ママ、くさいよ!」と言われたのがショックでした
それからは湯シャンしているつもりでしっかりと髪をお湯であった後に、少量のシャンプーを使用しています。
夫にも感想を聞いたところ「髪を洗ってないのかと思った」とのことでした。見た目も不衛生だったようです
今はシャンプーをノンシリコンのタイプにして、使う量に気をつけています。ボディーソープはミノンという介護現場でも使わている商品を使用しています。
湯シャンは実際に試してみて、合わなかったら辞めるのがおすすめです。また、自分の体臭は気づきにくいため、家族など第三者に判断してもらうとわかりやすいです。
湯シャンは実際に試してみて、合わなかったら辞めるのがおすすめです。わが家のお風呂は下の記事からどうぞ
末路⑦「ルンバ」を買っても、掃除からは解放されない
ミニマリストといえば”時短家電”というほど時短家電が大好きです。ドラム式洗濯乾燥機を導入してみて、家事の時間が減ったため、ルンバもどうかと思ったのですが、わが家には合いませんでした。
理由はこどもと一緒に暮らしているからです
こどものおもちゃは手のひらよりも大きいものから、爪よりも小さなものまで、さまざまです。
特に今は小さなお人形にハマっていて、ドールハウスのような小さな部品がたくさんあります
残念ながらルンバはわが家の暮らしには合わずに、手放しました。こども達が大きくなったら、また買って(飼って)みたいです。
流行している時短家電も、ライフスタイルによって合わないものもあります。ルンバの代金は勉強代になりました。
ライフスタイルを考えて、合うか検討するのがおすすめです。わが家ではこどもがいるため、テレビも持っています。詳しくは下の記事からどうぞ
ミニマリストになりたい人が悲惨な末路に陥らないための3つの対策
有名なミニマリストをうっかり真似すると大変です。悲惨な経験から実際にやってみたよかった対策はこちらです。
悲惨な末路に陥らないための3つの対策
- 短期間でミニマリストを目指さない
- 「持ち物リスト」で自分の持ち物を把握する
- 無理のない「捨て活」で必要なくなったものを手放す
それぞれ詳しく紹介します
対策①短期間でミニマリストを目指さない
ミニマリストの末路=悲惨を経験したことから、短期間で結果を得ようとしないのが大切だと学びました。
投資と同じで、長くゆるーくをおすすめします
例えばバッグは10個あったものから、年々数個ずつ減らしていき、今では3個まで減らすことができました。
このように時間をかければミニマリストに近づくことができます
対策②「持ち物リスト」で自分の持ち物を把握する
上の記事で「捨て活」では、残すものを考えるのが大切なのだと紹介しました。
それには持っているものを把握しておくことが大切です
今年から楽天ルーム(楽天ROOM)で実際に購入したものをまとめています。自分で撮影しなくても商品画像から持ち物をまとめられるためおすすめです。
こうして客観的に見ると見直ししやすく、買い物のしすぎを予防して節約に役立ちます
現在Cランクですが、Bランクを目指して楽しみながら交流しています。楽天ルーム(楽天ROOM)でフォロワーさんから必要な物を検索すると、「あ!こんなに良いものがあるんだ」と新しい出会いがあって楽しいです。
楽天ルーム(楽天ROOM)で持ち物を整理する方法は下の記事からどうぞ
対策③ 無理のない「捨て活」で必要なくなったものを手放す
買取サービスを利用して1/5の金額でポケモンカードを手放して大失敗しました。その経験から、モノを手放すときはメルカリを利用するようにしています。
なぜメルカリかというと、個人と個人のやりとりがあり、ひと手間をかけて大切に手放すことができるからです
この手間というのはメリットです。高く売れるからメルカリを使うという人も多いと思いますが、私の場合は手間をかけて大切に次の人へお譲りする機会と考えて使っています。
このひと手間があるから、モノを所有することが大変なのがわかり、手放すのも大変なのが分かる気がしています
メルカリを利用するようになってから、モノを購入しようとするときに「大切に使えるかな?本当に必要かな?」と慎重に考えるようになりました。
まとめて捨てるとモノをぞんざいに扱いがちです。一方、手間をかけるとモノの重みがわかるような気がします。
持ち物別の捨て方も紹介しています。詳しくは下の記事からどうぞ
ミニマリストはおすすめしない「ゆるミニマリスト」のご提案
ここまで、軽はずみに有名ミニマリストを真似すると失敗しやすいとことを紹介しました。
ではどうしたらいいかというと、ゆるくミニマリストを真似する「ゆるミニマリスト」をおすすめします
似たスタイルに「シンプルライフ」、「シンプリスト」、「ほどほどミニマリスト」、「プチミニマリスト」があります。
極端なミニマリストとは違うため、モデルルームのような部屋を目指さなくても大丈夫です。1日1捨などの「捨て活」をしなくても大丈夫。気楽に始められます。
私は1日1捨の「捨て活」で挫折してしまい「ゆるミニマリスト」を目指しました。ミニマリストになりたい初心者さんや正統派ミニマリストのようにストイックにできない人におすすめです。
ミニマリストになりたい人におすすめなのが「ゆるミニマリスト」です。詳しい内容は下の記事からどうぞ
おわりに
いつも「プロのミニマリストの仮面」をかぶって、ブログを執筆していますが、ここにたどり着くまでにさまざまな悲惨な体験を経験してきました。
ダイエットも1日一食もミニマリストも、何事もほどほどがおすすめです
ミニマリストの悲惨な末路を経験すると、トラウマになります。紹介した7つの末路は、すべて7つのトラウマになりました。
ミニマリストの末路=悲惨を避けるためには、ゆるくミニマリストを真似する「ゆるミニマリスト」がおすすめです