今回のテーマは「ミニマリストの病気」です。ミニマリストは病気じゃないの?と気にしている人が多いようです。ミニマリストになると病気になるのか、実際の体験談を紹介します。
この記事で分かること
- ミニマリストがなりやすい病気は「捨てすぎ病」
- 隠れていた本当の病気は「適応障害」だった
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はじめに – ミニマリストと病気のきっかけ
私がミニマリストを目指したのは夫の母との同居がきっかけです。義実家がスッキリして綺麗だったのと、予想よりも引越しの私物が多かったのをどうにかしたくてミニマリストを目指し始めました。
でも子どもを産んだあとに、無理に断捨離しすぎて『捨てすぎ病(断捨離依存症)』になりました。育児、家事、遠距離通勤、同居の負担が重なり、適応障害になったことが原因でした。

このことから、ミニマリストは物が少ない暮らしがゴールではなく、心の余裕が大事だということを学びました
私がミニマリストになりたい心理
捨てすぎ病のサイン :3つ当てはまったら注意
捨てすぎ病とはこのような病気のことです。断捨離は登録商標ですので、以下「捨てすぎ病」と表現します
“断捨離依存症(捨てすぎ病)”とは? 断捨離依存症は、モノを捨てることに依存して生活に支障をきたしている状態のことです。 モノを捨てないと不安だから、必要なものまで捨ててしまう。 捨てることを他人にも強要して人間関係が壊れるなど、捨てることに囚われている状態です。
3つ当てはまったら要注意!“断捨離依存症”のチェックリスト
捨てすぎたのは、適応障害でコントロールを求めた結果でした。ミニマリストにこだわりすぎて、自分の持ち物だけでなく、長女や次女の持ち物まで捨てすぎてしまったこともありました。

当時の私はモノを捨てることを代償にして「同居・育児・仕事」のストレスから逃げていました
もしもこのようなサインがあったらご注意ください。
「捨てすぎ病」のサイン
- モノを捨てるのが楽しい
- 人からの贈り物、お土産を迷惑に思ってしまう
- 必要なモノまで捨ててしまい困ったことがある
- モノは少ないほど良いと思う
- 家族の所有物まで捨ててしまったことがある
- SNSなどで人の家のモノの数が気になる
- モノを手放さないとという不安感がある
参考:3つ当てはまったら要注意!“断捨離依存症”のチェックリスト

もしも当てはまっている項目が3つ以上なら、私のように本当のメンタル不調から目をそらしているだけかもしれません
ミニマリストの悲惨な末路
適応障害になった原因 :多重ストレス
「捨てすぎ病」になったことから、おかしいなと気づいて心療内科を受診しました。診断結果は「適応障害」でした。
適応障害は、原因(ストレス要因)となるものがはっきりしているというのが特徴で、症状が出てきたら心の健康状態が低下しつつある危険サインと考えましょう。もし症状が軽くても、「適応障害」から「うつ病」に移行してしまう例が少なくないため、気の抜けない病気です。
適応障害は「うつ病」の一歩手前、日常生活で心がけることは?
夫は仕事が忙しく平日はほぼワンオペです。私はいろいろなことを抱え込みすぎていて、重なり合って負担になっていることに気づきませんでした。
適応障害になった原因
- 育児ストレス
- 完全同居のストレス
- 遠距離通勤のストレス
- 家事のストレス
- 仕事のストレス

医師の指導を元に働き方、暮らし方を見直しして、2年後には元のように暮らせるようになりました
実際にはこのように少しずつ見直ししていきました。適応障害は原因がはっきりしているのが特徴です。原因を改善すれば治る病気です。
適応障害を治療するためにしたこと
- 1年ほどの療養
- 2世帯分離型同居へリフォーム
- 家事の見直し
- 近距離通勤の職場に再就職
- 負担の大きい仕事を退職

ミニマリストになる前に「なぜミニマリストになりたいのか」を考えてみると良いかもしれません。おかしいなと思ったら一度周りに相談したり、専門家に相談してみてください
ミニマリストになりたい人へ
おわりに – 物が少なさではなく、心の余裕を大切に
私の場合はミニマリストだから病気になったのではなく、心の病気に気づかずにミニマリストに解決策を求めていました。
ミニマリストがなりやすい病気はモノを捨てることに執着する「捨てすぎ病」です。ガランとした部屋=ミニマリストのイメージがありますが、極端すぎるため精神科医から見て普通ではない状態だそうです。
最小限のモノで暮らすのがミニマリストですが、最小限は人によってさまざまです。あなたらしい最小限=適正量を探してみてください。おかしいなと思っても自己解決が難しい場合は、医師などの専門家に相談することをおすすめします。

「最大の味方は自分自身」です。どうか、あなた自身のことを一番大切にしてください
失敗しがちなライフハック