有名ミニマリストの寝具といえば「寝袋」ですが、実態はベッドと布団が人気で、寝袋は人気がありません。
今回のテーマは「ミニマリストの寝具事情」です。ミニマリストを真似して寝具を見直ししたい方の参考になりましたら幸いです。
ミニマリストを調査結果から失敗しない寝具が見えてきました
この記事で分かること
- 【知識】ミニマリスト=寝袋生活というイメージが定着した理由
- 【調査】ミニマリストの寝具事情。一位は「ベッド」という意外な結果に
- 【Q&A】ベテランゆるミニマリストが答える「ミニマリストの寝具」事情
【知識】ミニマリスト=寝袋生活というイメージが定着した理由
日本のミニマリストブームの火付け役は佐々木典士(ささき・ふみお)さんです。NHKの番組で佐々木さんの部屋が放送されたのをきっかけにミニマリストに興味を持つ人が増えました。それが近年のミニマリスト人気につながっています。
佐々木さんの寝具を調べたところ、マットレス+寝袋+枕という「寝袋生活」をしていることが分かりました。
https://twitter.com/minimalandism/statuses/1351491307152105472佐々木さんの寝具事情が、ミニマリスト=寝袋生活のイメージのきっかけになったと考えられます
ミニマリスト・シンプリスト・ゆるミニマリストを調べた結果、それぞれに火付け役がいることが分かりました。ミニマリストは佐々木典士さん、シンプリストはTommyさん、ゆるミニマリストは森秋子さんです。それぞれ著書を発売されていて、その本から注目を集めています。
知っておきたいミニマリストの違い
【調査】ミニマリストの寝具事情。1位は布団、2位はベッドという意外な結果に
ミニマリスト10名の寝具事情を調査した結果、布団とベッドがほぼ半々、寝袋が一人だけという結果になりました。
順位 | 寝具の種類 | 人数 |
---|---|---|
🥇1位 | 布団 | 5人 |
🥈2位 | ベッド | 4人 |
🥉3位 | 寝袋 | 1人 |
このことから、寝袋が人気がないことがわかりました
なぜ寝袋が人気がないかというと、寝袋が家庭用ではないからのようです。寝袋はこのような製品です。
寝袋(ねぶくろ)とは、袋状の携帯用寝具である。キャンプや登山などの際にテント内で使用される他、防災用品としても用いられる。英語ではスリーピングバッグ(sleeping bag)と呼ぶ。シュラフ(シュラフザック/ドイツ語: Schlafsack から)と呼ばれることもある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寝袋はアウトドア用に開発された寝具で、住宅の寝具とは言えません
【悲惨】ミニマリストの寝袋生活を真似して、体調が悪くなる人が増えている
ミニマリストの寝袋生活を真似した結果、体調が悪くなる人が増えています。家族に心配をかけてしまうこともあるようです。
https://twitter.com/minimaru_tuma/statuses/1617037726649569280実際に私が体験した寝袋のデメリットはこのような感じです。
ミニマリストを真似して寝袋で寝るデメリット
・体が痛くなる
・寒くて風邪を引く
・体調を崩した時につらい
・体調管理が難しい
・疲れが取れない
・ぐっすり眠れない
寝袋を家庭で使うメリットは、収納がコンパクトになる、災害時に役立つくらいです。普段から寝袋で生活するのはデメリットが大きいことから、実際のミニマリストは布団やベッドが多いようです。
また、寝袋生活は安易に真似すると体調が悪くなる可能性が高いです。調査した中には病院通いになった人もいました。私も有名ミニマリストを真似して寝袋生活をした結果、悲惨なことになりました。
ミニマリストの落とし穴
【愛用品】ゆるミニマリストはもしもの災害に備えて「布団派」
わが家はダブルの半分のサイズのマットレスを2つつなげて、ダブルの布団として使っています。
この寝具を選んだポイントは次の通りです。
4人家族ゆるミニマリストの寝具への要望
・南海トラフ地震に備えたい
・寝袋生活は避けたい
・ぐっすり眠りたい
・マットレスを洗いたい(おねしょ対策)
・片付けやすい
1人分はこのような感じです。マットレスと布団の組み合わせで、枕がついていること、敷布団が必要ないことが大きなメリットです。
まとめるとこのようにコンパクトになり、もしもの時にも使える、片付けやすいのが特徴です。
アウトドア用の寝袋を使うのはハードルが高いため、家庭用に開発されたものを選びました
家庭用に開発されたコンパクト寝具
【結論】無理に寝袋生活をせず、自分に合った寝具を選ぶことが大切
わが家は南海トラフ地震の範囲のため、防災用品として使えるものを普段使いしています。
わが家のようにもしもを考えない場合は、普通のベッドや布団を使うことをおすすめします
わが家はベッドをやめました。やめた理由はこどもの寝相が悪いため落ちる心配があったからです。ミニマリストを調査した結果、ベッドをやめても後悔しにくい人はこのような人でした。
ベッドをやめても後悔しにくい人
- こどもと暮らしている人(寝相やおねしょが心配など)
- 部屋数が少なく、部屋を有効活用したい人
- ダニやハウスダストが気になる人
- こまめな掃除ができる人
- 寝室のインテリアやコーディネートにこだわらない人
おしゃれにこだわりたい人や、忙しく家事に時間が取れない人はベッドもおすすめです
防災できる日用品を使うアイデア
【Q&A】ベテランゆるミニマリストが答える「ミニマリストの寝具」事情
ミニマリスト歴8年のベテラン主婦がミニマリストの寝具の気になる質問に回答いたします。
ミニマリストの寝具事情に関するQ&A
- 質問① 一人暮らしのミニマリストの寝具には何がおすすめですか?
- 質問② ミニマリストの寝具はヨガマットって本当ですか?
- 質問③ ミニマリストは冬の寝具に何を使っていますか?
- 質問④ ミニマリストにベッドはいらないですか?
- 質問⑤ ミニマリストが愛用している寝袋には何がありますか?
このような質問に回答します
質問① 一人暮らしのミニマリストの寝具には何がおすすめですか?
一人暮らしミニマリスト10名を調査した結果、布団が4人、ベッドが3人、寝袋が3人でした。ミニマリスト全体と比較すると、寝袋を愛用している人も多いことが特徴です。
順位 | 寝具の種類 | 人数 |
---|---|---|
🥇1位 | 布団 | 4人 |
🥈2位 | ベッド | 3人 |
🥉3位 | 寝袋 | 3人 |
ただし、寝袋で寝るミニマリストは寝袋の下に引くマットレスをしっかり選んでいます。一番人気はやはりアイリスオーヤマのエアリーマットレスでした。5cmのものが人気ですが、実際は体重に合わせて選ぶことが大切なようです。
高反発マットレスは使用者の体重に応じて最低限の厚みがあるものを選びましょう。
高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」と慣れを元に考える
- 厚み13cm:体重100kg前後
- 厚み10cm:体重80kg前後
- 厚み7cm:体重60kg前後
- 厚み5cm:体重40kg前後
人気のマットレス
マットレスは体重に合わせて選んでみてください
質問② ミニマリストの寝具はヨガマットって本当ですか?
上で調査した寝袋派ミニマリストのなかでヨガマットを使っているミニマリストは1名だけでした。しかし、体重の掛かる部分が凹んでいるとのことです。心配ですね。私も使ったことがあるのですが、正直おすすめできません。
ヨガマットが寝具に向いていない理由
- 寝具として設計されていない
- 厚みが15mmほどしかない
- 肩や腰、関節などに負担がかかる可能性がある
ヨガマットは名前の通り、ヨガをするための道具です。寝具として設計されていないため、体調が悪くなる可能性があります。
ヨガマットはコンパクトで収納の場所も取らないのですが、デメリットが大きいため、寝袋に合ったマットレスを選ぶことをおすすめします。マットレスの基準はこちらが目安です。
高反発マットレスは使用者の体重に応じて最低限の厚みがあるものを選びましょう。
高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」と慣れを元に考える
- 厚み13cm:体重100kg前後
- 厚み10cm:体重80kg前後
- 厚み7cm:体重60kg前後
- 厚み5cm:体重40kg前後
このように、寝袋でもマットレスが必要なため、ミニマリストは布団を選ぶ人が多いという結果につながっている気がします
質問③ ミニマリストは冬の寝具に何を使っていますか?
わが家ではこのような寝具を使っています。ミニマリスト10名の冬の寝具の有無を調査した結果、冬用寝具を使うミニマリストが7人、冬用寝具を使わないミニマリストが3人でした。
冬用寝具の有無 | 人数 |
---|---|
冬用寝具を使う | 7人 |
冬用寝具を使わない | 3人 |
ほとんどのミニマリストが、冬用の寝具を使っているようです
ミニマリストはオールシーズン同じ寝具を使っているイメージがありましたが意外でした。では、どんな点を工夫しているかというと、このように寝具を減らす工夫をしています。
ミニマリストの冬の寝具の工夫
・敷きパッドを冬用にかえる
・冬だけ毛布を使う
・2重になる羽布団を使う
・布団カバーを2wayできるものに変える
この中でも、面白かったのが布団カバーが2wayで使えるタイプを選んでいる人です。片方がボア、片方がピーチスキンのため、ロングシーズン使えるのが特徴です。この布団カバーを毛布代わりに使っている人もいました。
2way掛け布団カバー
複数のミニマリストを調査すると意外なアイデアやヒントがあって面白いです
質問④ ミニマリストにベッドはいらないですか?
上で紹介した調査で、ミニマリストの約半数がベッドで生活していることが分かりました。ミニマリストでベッドをやめて良かったという人の意見はこんな感じでした。
ベッドをやめてよかった意見
・寝室に一部屋占領されなくなった
・ダニやホコリに悩むことが減った気がする
・部屋の掃除がしやすくなった
・こどもが転がり落ちる心配をしなくていい
・もしもの時にも寝具を持ち運べる
一方、ミニマリストでベッドをやめて後悔した人の意見はこのような感じです。
ベッドをやめて後悔した意見
・布団や寝袋の片付けが面倒くさい
・床との距離が近いため、冬は寒い
・起き上がるのがちょっと大変になった
・部屋がダサくなった
・ソファ代わりのものがなくなった
まとめると、ベッドをやめても後悔しにくい人は次の通りです。
ベッドをやめても後悔しにくい人
- こどもと暮らしている人(寝相やおねしょが心配など)
- 部屋数が少なく、部屋を有効活用したい人
- ダニやハウスダストが気になる人
- こまめな掃除ができる人
- 寝室のインテリアやコーディネートにこだわらない人
おしゃれにこだわりたい人や、家事に時間が掛けられない人はベッドの方が向いているかもしれません
質問⑤ ミニマリストが愛用している寝袋には何がありますか?
コロナ以前の2020年まではスノーピークのオフトンワイドを使っている人が多い印象でした。現在ではねぶくろんが一番人気です。在宅待機する人が増え、アウトドア需要が低くなったことも原因の一つだと思います。
順位 | 寝具の種類 | 人数 |
---|---|---|
🥇1位 | ねぶくろん(BearsRock) | 3人 |
🥈2位 | コットンやわらかシュラフ(LOGOS) | 2人 |
🥈2位 | オフトンワイド(スノーピーク) | 2人 |
🥉3位 | プレミアム ダウンコンフォート3セパレーター(LOGOS) | 1人 |
🥉3位 | パフォーマーⅢ(コールマン) | 1人 |
近年の特徴は住宅用に開発された寝袋で寝る人が増えたことです。アウトドア用の寝袋は住宅には向いていないのが大きな理由の一つです。
アウトドア用の寝袋が住宅用に向かない理由
- 温度で分かれていて選び方が難しい
- 室内で使うことを想定して設計されていない
- 室内で使うには高性能・高機能すぎる
このようなデメリットがアウトドア寝袋で寝るミニマリストが減った理由だと思います
アウトドア用寝袋の代わりに注目されているのが、防災用寝袋です。アウトドアの寝袋は高性能・高機能のため、こだわると高い出費になりがちです。
例えば、スノーピークのオフトンワイドは2万円以上します。一方防災用寝袋は1万円ほどで購入できるのが人気のヒミツです
ミニマリストに人気の室内用寝袋
おわりに
ミニマリストの寝具を調査した結果、布団とベッドが半々でした。また、ミニマリストはほとんど寝袋を使っていないことが調査結果からわかりました。
寝袋はもともとアウトドアグッズですので、日常使いには向いていないのが不人気の理由なようです。調査の結果、寝袋生活にとらわれずに、自分に合った寝具を選ぶことが大切だと分かりました。
ミニマリストの中には注目を集めるために、極端な暮らし方をしている人も少なくありません。特に寝袋生活は体調を悪くする人も多い方法です。あなたに合う・合わないを慎重に検討してから取り入れてみてください。