世の中には素敵なモデルルームのような部屋に暮らす人がいます。
そういう人はどんな暮らしをしているのか、ちょっと興味がありませんか?
今回は「なんにもない部屋の暮らしかた(ゆるりまい 著)」の中から、とっておきの内容を紹介します。

本と著者の紹介


ゆるり まい(yururi mai)
仙台市在住。漫画家、イラストレーター。夫、母、息子の人間3人 +猫4匹ぐらし。 生まれ育った汚家の反動で、現在ものの少ない暮らし街道爆進中。ものを捨てることが三度の飯より大好きな捨て変態。そんな日常を描いた『わたしのウチには、なんにもない。』(KADOKAWA)は2016年、夏帆主演で連続ドラマ化された。
出典: 「ゆるりまい-レタスクラブ」


著者は夏帆さん主演 整理整頓コメディードラマ「わたしのウチには、なんにもない。」の原作者です。「少ないモノで暮らす」ことに興味がある人におすすめの先生です
シンプルに生きる5つの工夫
1、家族の共有スペースは「私物持ち寄り制度」を制定!


やがて私も結婚し家族が増え、改めて新しい家でやり直すことになりました。そして、汚家にしないためのルールも設けたのです。それが「共有スペースに置いていい物は、家族皆が使うものだけ。それ以外は自分の部屋に持ち帰る」と言うもの。(中略)リビングで、身近に必要な物は、我が家はティッシュペーパーとリモコンぐらい。それだけ取りやすくしておけば、不便というほどのものでもなかったのです。それ以上に物がないと片付けやすく、物の紛失もなく、色々と過ごしやすかったのだと思います。
出典: 「なんにもない部屋の暮らしかた(ゆるりまい 著)」
自分の物を自分の部屋に持ち帰れば、リビングが散らかることも無さそうですね。
リビングといえば「こどものおもちゃ」が、今一番散らかりやすい物になっています。見渡すと、ポケモンのぬいぐるみ、プリキュアのおもちゃなどあちらこちに散乱します。
おもちゃはこども部屋に置いておいて、例えば可愛らしいカゴに入る分だけを毎回持ち込めば、散らからないようになるかもしれません。





散らかるといえば、スマホの中も「こどもの写真」でいっぱいです。片付けないとです


2、家族がお気に入りの物を持つことで、食事も楽しくなりました


今の家に住み、片付けの権利を得た私が一番先に徹底したのは、「ダイニングテーブルには何も置かない」でした。また食器も、適当に買って適当に使っていた物は全て処分し、私や家族が気に入っていて、使っていてウキウキする物を持つようにしました。するとそれだけで、驚くほど日々の食卓が楽しくなってきました。何気ない食事もとっても美味しく感じられるのです、改めて片付けの威力を思い知ったのでした。
出典: 「なんにもない部屋の暮らしかた(ゆるりまい 著)」
ダイニングテーブルなど平面に何もないだけで、スッキリと見えるのだそうです。片付けが苦手なため、平面と床には何も置かないようにしています。
ゆるりさんのキッチンは何にも表に出さないキッチンで、まるでモデルルームのよう。何もないから、季節などちょっとした日常の変化も感じやすいのかもしれませんね。
お気に入りの食器といえば、和洋中何にでも合う、キングオブ食器を見つけました。アラビアのパラティッシです。ただトーストを置いただけでも様になる食器です。北欧でもナチュラルでも男前でもインテリアとの相性が良いところも好きです。





内田さんも北欧食器が好きなのだそう。イッタラのインテリアの飾り方がセンスがあって好きです
3、「がらーん」じゃない部屋も作ります


我が家は、私だけが「物捨てたい病」で、家族はごく普通の感性を持った人たちです。むしろ掃除片付けが苦手なくらい。私のように極端なタイプとの同居は大変だと思います(と、人ごとのように言う)。そんな私たちが一緒に暮らす時、一番最初に作ったルールは「家族それぞれのスペースに私は一切関与しない!」というもの。
出典: 「なんにもない部屋の暮らしかた(ゆるりまい 著)」
リビング、キッチンや玄関など、皆で使うスペースはなんにもない方が片付けやすいし、意見の相違でぶつかることもないので都合がいいのですが、家中「なんにもない」にすると、私以外は息が詰まってしまうから、自分のスペースは完全自由。散らかしても良いし、飾り立てても良いし、暴れても良いし、何しても良い。としたのです。
共有スペースだけきれいにしておけば、「がらーんじゃない部屋」で全然良いのですね。わが家は夫婦で片付けが苦手です。もちろん、こども達も。
片付けというのは、才能であったり、技術であったり、趣味だと思うのです。才能はないし、技術はないから、趣味にしようかなと思っています。
今度リフォームをするのですが、ゆるりまい先生の表に出さない方式で、収納をたっぷり作る予定です。共有スペースは片付けやすく、掃除しやすく、危なくないが理想です。





ダイソンの掃除機って3〜5年でダメになりませんか?お気に入りが壊れると悲しいし、「掃き清める」で縁起が良いため、掃除機から「ほうき」に切り替えます


4、好きなものを持ち寄って、寝る前も楽しく過ごす


私が就寝前にベッドの上でよくする事は、バッグの中身チェック。時間をかけてひたすら何かを見つめるという行為が私はたまらなく好きなんです。骨董品やフィギュアを眺めているのと同じ感覚と思っていただければ…。その横では夫はゲームか読書か、ストレッチタイム。そしてそのまま寝落ち。
出典: 「なんにもない部屋の暮らしかた(ゆるりまい 著)」
私は持ち歩きポーチ(every day carry)を持ち込んでいます。この中身はスマートフォン、コスメポーチ、お財布手帳です。ゆるりまい先生と同じで、眺める=愛でるのが好きです。
スマートフォンはお気に入りのアプリが詰まっているし、コスメポーチは妹が誕生日にプレゼントしてくれた思い出のもの。お財布手帳は貴重品だけでなく、推しアイテムなど好きなものをたくさん詰め込んであります。
こども達はぬいぐるみをよく持ち込みます。「一人につき、お供のぬいぐるみは一体だけ」と約束しています。今はポケモンに夢中で、長女は伝説ポケモン、次女は犬ポケモンばかり選んでいます。ぬぐるみのチョイスに個性が出ていて可愛いです。





ちなみに夫は、youtubeやゲームをして、お気に入りのくまちゃん抱き枕を抱きしめて寝落ちしています。平和です
5、いざという時、すぐ家族を守れることが肝心です


1つは地震対策。眠っている間に大きな揺れが起きた時、少しでも安全にいられるようにしたかったのです。猫も一緒に寝ているので、暗い室内でも簡単に見つけられて、すぐに避難できるのが必須条件。
出典: 「なんにもない部屋の暮らしかた(ゆるりまい 著)」
2つめは(何度も恐縮ですが)掃除を少しでも楽にしたかったから。寝室は埃が出やすい場所です。毎日掃除しているのに、せっせと埃が溜まっていく。だから極力掃除は楽にしたかったんです。
ゆるりまい先生の寝室の写真を見るとベッド以外何もありません。寝る場所は無防備ですからこのくらいモノが少ない方が安心ですね。
また「ベッドの下に隠れて避難できること」も考えられていました。ベッドのフレームはアイアン素材のしっかりしたもの。そしてベッドの高さは、大人が隠れられる高さです。
わが家は木のフレームベッドですが、寝室いっぱいに場所を取っていて、掃除がしにくいです。反面、地震があっても動かないのがメリットです。





多良さんも噂話には近寄らない方が良いとアドバイスしてくれます


まとめ


今回は「なんにもない部屋の暮らしかた(ゆるりまい 著)」を紹介しました。
「少ないモノで暮らす」ことに興味がある人におすすめの先生です。
モノの数や収納を見直しして、暮らしをシンプルに整えてみませんか。


その他のおすすめの内容
・友人には「お寺のようだ」と好評(?)です
・ゆるり家写真館 リビング編
・捨てたい私と、捨てたくない母 攻防戦に勝つ秘策
・それぞれ使い場所をそれぞれが清潔にするように
・部屋と私とおしゃれの黒歴史
・多少使いにくくても、猫の気持ちを最優先
・本が好き。でも「収集すべき」という義務感は持ちません
・なんにもない部屋 私の5大変化
・家族と使うキッチンだからこそ、家族が使いたい物には寛容に
・自分の物だけはシーズンごとに総入れ替え



emiさんのシンプルライフも参考になります

