片付けは好きですか?それとも苦手ですか?
私は苦手です。苦手なりに色々と工夫してきましたが、コツがあれば知りたいです。
今回は「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」の中から、参考にしたいなと思った内容を紹介します。

本と著者の紹介


ドミニック・ローホー Dominique Loreau
出典: 「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」
ドミニック・ローホー―著述業。フランスに生まれる。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスのソールズベリーグラマースクール、アメリカのミズーリ州立大学、日本の仏教系大学で教鞭をとる。アメリカと日本でヨガを学び、禅の修業や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深めてきた。フランスはもとよりヨーロッパ各国で著書がベストセラーになっている。『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』『マイバッグ』(以上、講談社)、『シンプルに暮らす』(KADOKAWA)ほか。


著者は「フランス人ミニマリスト」、「シンプルリスト」、「シンプルに生きる」などベストセラーも多い有名な人です。
片付いた部屋があれば、大抵のことはうまくいく
1、片付けとは、予測して備えること


片付けの本来の目的は、次に使用するとき、目をつぶっていてもすぐに見つけられるようにモノを戻すことです。鍵をいつも同じ場所に置いていたら、翌日、必ず見つけることができます。つまり片付けとは、いつも何かを探さなければならなかったり、置いたと思った場所に見つけられなかったりといったことがないようにすることです。絶えずつきまとうたくさんの小さなストレスの元とは一生無縁でいるために、片付けは、自分や他人のために時間を節約することにつながります。
出典:「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」
片付けは、「予測して準備すること」なのだそうです。
「もしもの災害の備え」に似ていると感じました。
すぐに手に取れるように、モノの住所を決めておくことが大切のようです。





見た目はシンプルなネックレスで、普段使いにおすすめです
2、一つひとつのモノについて考える


重複して持っている二つのモノのどちらかで迷ったら、いちばん小さくいちばん軽いものを選びましょう。そして、モノもあなたと話すことができると想像して、一つひとつのモノと対話しましょう。そのモノがあなたの家にいて幸せかどうか、大切にされていると感じるかどうか、手入れされていると感じるかどうか、役立っていると思うか、価値を認めてもらえると思うかどうか、尋ねてみてください。そのモノはほかのところにいたいと思うかもしれません。存在するのに疲れて、ただ単に消えたいのかもしれません。(中略)自分が持っている一つひとつのモノを愛し、尊重してください。袋の中や整理箱の奥に、モノを不幸なものとして寝かせておくことはもうやめましょう。モノはそんなふうに扱われる以上に価値があるはずです。
出典:「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」
モノは自分が愛でて使える分だけ、そろえることにしています。
その分、一つひとつを時間をかけて選んでいます。
一つのものを選ぶのに一週間以上悩むこともあります。今までで一番悩んだのは「バッグ」です。





土屋鞄のバッグは10年使っている人もいるほど丈夫です


3、上手な片付けには、「見える化」が大事!


私たちは通常、ごくまれにしか使わないもの(クリスマスの飾り、バースデーキャンドル、ピクニック用ランチボックス)をクローゼットの上の方か奥、またはいちばん下にしまいます。でも、これらのダンボール箱の中身をいつも思い出せるでしょうか?一つのものを取り出したいとき、まず中身を確認しなければなりません。わかりやすく見える化するためのアドバイスを3つお伝えしましょう。
出典:「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」
・立てて収納すること
・仕切ること
・明確にラベリングすること
わが家を見回してみると、「立てて収納すること」はしていませんでした。
横に収納してしまうと、その上にモノを重ねてしまいます。
そうすると、結局は奥のモノが「見えなくなってしまう」のですね。



内田さんのラベリングは、写真が添えてあってわかりやすく、美しいです


4、結局、片付けるのはなぜ?


片付けることで、何よりも(休息、時間や空間の節約以上に)、とてつもない心の安やぎが得られます。その効果は言葉に尽くせないほどです。疲れるのは、しなければならないことや選ばなければならないこと、探さなければならないものを常に抱えていることです。自分の家に片付けるものが何もなくなったとき、ようやく私たちは「手放す」ことができるのです。家の中を整えることは、自分自身を整えることであり、頭の中を整えることであり、ひいては人生を整えることなのです。
出典:「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」
「人生を整える」ために片付けをする、と考えると素敵です。
今、人生を整える一歩として「持ち物リスト」を作っています。
将来的には「自分の持ち物を100個以内」にするのが目標です。





ほぼ日手帳weeksに「持ち物リスト」を作っています


5、結局のところ、片付けは何の役に立つのか?


片付けたら、それが見た目であっても頭のなかであっても、物質的なモノの重みから解放され、健康的で自然に生きることができます。すなわち、より身軽に感じられるのです。整った部屋で暮らすことで、罪悪感やストレスなく、躊躇せずに、真に生きる時間を手に入れることができます。(中略)この意味で、モノを元の位置に戻す技術が重要になってきます。つまり、自分のなかに秩序を感じるために、自分のまわりに秩序を作り出すのです。幸せの秘訣、少なくとも幸せの構成要素の一つは、そこにあるのではないでしょうか?
出典:「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」
家の中を整えることが「幸せと自由への道」なのかもしれません。
最初の一歩は「モノと向き合う」ことから。まずは、お財布から始めてみませんか?
レシートやポイントカードを整理するだけでもスッキリします。





お気に入りのお財布をお手入れして、「美しく」保つと良いそうです


まとめ


今回は、「モノを元に戻す技術(ドミニック・ローホー著)」を紹介しました。
モノが大好きでこだわりがある人、フランス人の考え方に興味がある人におすすめの先生です。
さあ、今から「人生を整える片付け」を始めてみませんか?


その他のおすすめの内容
・片付けはエネルギーの節約
・整理整頓は時間の節約
・片付けると浪費しなくなる
・モノに魂が宿っているとしたら?
・カテゴリーごとに選別する
・収納用品の一般的なルール
・動線を考える
・モノが置かれる理想的な場所とは?
・一人に一箇所プライベートスペースを
・ある日本人の母親とその娘の教育法

