ミニマリストになる前はものすごく心配性でした。
今でも少し心配性ですが、以前よりはメンタルが図太くなりました。
今回は「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」の中から、参考にしたいなと思った内容を紹介します。

本と著者の紹介


枡野 俊明(ますの・しゅんみょう)
曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授、庭園デザイナー。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根差した「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部科学大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本語版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。庭園デザイナーとしての主な作品に、カナダ大使館、セルリアンタワー東急ホテル庭園、ベルリン日本庭園など。主な著書に『禅、シンプル生活のすすめ』、『心配事の9割は起こらない』などがある。
出典: 「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」


著者は「庭園デザイナー」で「禅僧」の方です。
精神面からシンプルに生きたい人におすすめの先生です。
減らす、手放す、忘れる「禅の教え」
1、”妄想”しないー禅が教える「比べない生き方」


「莫妄想(まくもうそう)」という禅語があります。
出典:「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」
その意味は、「妄想することなかれ」ということ。
心を縛るもの、心に棲みついて離れないものは、すべて「妄想」です。
「あれが欲しい」という我欲も、「これを手放したくない」という執着も妄想なのです。
他人がうらやましい気持ちも、自分はダメだという思いも、実はすべては妄想なのです。
ですから、大切なのは、「妄想」をできるだけ減らしていくということ。
これは誰にでもできることなのです。
「妄想」を減らしていく作業は「ミニマリズム」に似ている気がします。
最近では「金融危機の不安」という妄想を減らすために、「備え」をしました。
これで金融危機の不安という「妄想」を減らして安心して過ごせます。





銀貨、お米、トイレットペーパーを備えます


2、「あたりまえ」を見直すーいま、ここにある幸せに気づく


こんな言葉があります。
出典:「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」
「あるべきものが、あるべきところに、あるべきように、ある」
まさしく、これが「あたりまえ」の姿です。
みなさんのまわりの「あたりまえ」のことを、一度、見直してみませんか?
朝、起きたら朝食が準備されている。会社に行けば自分のデスクが変わらずにある。
なにかあったときひと声かけたら酒につきあってくれる友人がいる。
寝顔を見るだけで元気になる子どもがちゃんと育ってくれている……。
「いま」「ここ」にある「あたりまえ」のことにどれほど自分が支えられているか、あるいは、癒されたり、励まされたり、勇気づけられたりしているかー。
そのことに気づいてください。すると、心は大きく変わります。
母の「当たり前は当たり前じゃないんだよ」という言葉を思い出しました。
誰かにささえられてい生きている、感謝の気持ちを忘れずにいたいです。
心がささくれた時には、自分を思いっきり甘やかしたり、「言葉の処方箋」を読んでいます。





育児で疲れて、やりたいことが出来なかった時は、「今日も何もできなくてもいい」と自分に言い聞かせます


3、「勝負」にこだわらないー勝っても負けても同じということ


「八風吹けども動ぜず(はっぷうふけどもどうぜす)」
出典:「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」
生きているうちには、さまざまな風が吹きます。よい風が吹くこともあれば、悪い風が吹きすさぶこともある。しかし、いまいちその風に心動かされることなく、どんな風も楽しんでしまおう、というのがその意味です。
自分の成績が同僚を上回ったというときは、よい風が吹いていると感じ、逆に同僚に水をあけられたら、悪い風が吹いていると感じるかもしれません。しかし、それは「勝ち」「負け」ということではないのです。
そのときどきに、それぞれの風が吹いているだけのこと。ですから、どの風も自然に受けとめたらいいのです。
勝ち負けではありませんが、育児のことが思い浮かびました。
長女が弱視に認定されたときは「他の子は正常なのに」とずいぶん落ち込みました。
比べるのを止めて、今は「良くなるばかりだから大丈夫」という気持ちでいます。





「がんばらない子育て」を目指しています


4、「縁」を大切にするーその人に出会えたのは”偶然”じゃない


「我逢人(がほうじん/我、人と逢うなり)」という禅語があります。
出典:「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」
すべてのものごとは「出会う(出会う)」ことから始まる。だから人と会うことや、人と会う場、人と出会う姿を大切にしなさい、といった意味です。
こんな姿勢でいたら、どんな出会いも大切にすることになり、相手に対する感謝の思いも自然に湧き上がってくると思います。
「この人と出会ってほんとうによかったな」
「この人と出会えてほんとうにありがたいな」
その心で、出会った人との絆(きずな)をもっともっと、深めましょう。
「一期一会」という言葉も紹介されていました。
直接お話したり、会うわけではないのですが、「ブログでの出会い」も「一期一会」だと思っています。
今日、「ミニマリスト手帖」に遊びに来てくださって、ありがとうございます。





今年、生まれてくる妹の赤ちゃんに「ベビードレス」を買いました。大きめ赤ちゃんでも大丈夫なように80サイズまで着られます
5、「お金」についてー「もっと欲しい」と思うから苦しくなる


「少欲知足(しょうよくちそく)」という言葉があります。
出典:「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」
文字通り、欲を少なくして、足るを知るということです。
物にしても、ブランド品を買いあさり、どこまでいっても満足できない。新しいアイテムが出るたびに、「欲しい、欲しい」という思いに心がかき乱され、時には犯罪行為にまで走ってしまう。こういう生き方は、ある意味で地獄です。
一方、ブランドに関係なく、自分の気に入ったものを買って、満足し、大切に使い続けたら、その物に対して愛着が湧くし、心がかき乱されることもないのです。
同じような言葉で「less is more(少ない方が豊かである)」という言葉が好きです。
20世紀に活躍したドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエが残した言葉として知られています。
ミニマリズムはこの禅の考えに近いものがあります。





「足るを知る暮らし」を目指してみませんか?


まとめ


今回は、「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」を紹介しました。
精神面からシンプルに生きたい人におすすめの先生です。
本の内容を実践して、心配をし過ぎず、日々を前向きに過ごしてみませんか?


その他のおすすめの内容
・「心を整える場所」を生活空間にする
・持ち物を減らす
・「あるがまま」でいる
・余計なことを調べない
・コツコツ続ける
・「おかげさま」を感じる
・「感謝」の言葉が、いい関係をつくる
・「過干渉」が心配のタネとなる
・「死ぬ」ことは、仏様にお任せすればいい
・あなたは、どんな「言葉」を遺すか?