ミニマリストは暮らしを引き算していくのに似ています。
今回は「引き算する暮らし(金子 由紀子 著)」の中から、参考にしたいなと思った内容を紹介します。

本と著者の紹介


金子 由紀子(カネコ ユキコ)
1965年生まれ。出版社勤務を経てフリーランスに。「シンプルで質の高い暮らし」を軸に、幅広い分野で執筆を行っている。総合情報サイトAll About「シンプルライフ」の初代ガイドを務める。10年に及ぶひとり暮らしと、主婦・母親としての実体験をもとに、心地よし生活術を提案。継続性を重視したリアルな暮らしの知恵が、共感を呼んでいる
出典: 「本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる(横田真由子 著)」


著者は「シンプルライフ」を仕事にしている専門家です。
シンプルで心地の良い暮らしに興味がある人におすすめの先生です。
もう十分に持っている、「引き算する」暮らし方
1、生きるために必要なものとは


震災のとき、皆が気づいたのは、
「何でもない日常が、いかにありがたいか」
というシンプルな事実でした。そして同時に、
「ふだんたくさんのモノを抱えて暮らしているけれど、いざとなったら全部捨てていかなければいけないんだ、そのときほんとうに大事なモノって、そんなに多くはないんだ」
ということも、痛感したはずです。生きることに必要なモノって、実際はとても少ない。
出典:「引き算する暮らし(金子 由紀子 著)」
モノよりも大切なのは、家族と、社会を支えてくれるたくさんの力です。
母はよく、「当たり前は当たり前じゃないんだよ」と言っています。
電気ガス水道のライフラインや、交通や輸送、流通といった社会のインフラも、
たくさんの人に支えられて成り立っていることを忘れないようにしたいです。





反対に考えると普段持ち歩くものこそ、拘ると良さそうです
2、引き算する暮らしとは


人生を楽しみながらモノと生きるためには「持つ」ことに背を向けて逃げているのではなく、自分にとって必要なモノを、その時々で見極め、不要なモノ、過剰なモノを持たないようにする。つまり、正面きってモノと向き合うことです。そのためには、自分の欲望も否定せず、きちんと向き合うことが大切になってきます。
出典: 「引き算する暮らし(金子 由紀子 著)」
「引き算する暮らし」は、「自分に必要なモノが何かわかっている、ちょうどいいサイズの暮らし」。
それがうまくいけば、お金に振り回されることも、片付けに悩むこともなく、広々とした空間で、気持ちよく毎日を送れるはずです。
自分に必要なモノを理解すること、はとても大切です。
私は「持ち物リスト」を作ることをお勧めしています。
特に、靴やバッグが見直ししやすいです。この機会に見直ししてみませんか?





バッグは上質なモノを持っていると、あれこれ欲しくなくなります


3、引き算する暮らしのための手順と技術


引き算するための前提となる「自分の目指す暮らし」がわかったら、次は、それに合わせて、少しずつモノの数(量)を調整していきましょう。余計なモノは家の中から出し、足りないモノを補う。そうやって、自分にとってちょうどいい、引き算する暮らしを築いていきます。
出典: 「引き算する暮らし(金子 由紀子 著)」
「足りないモノを補う」のではなく、家の中にあふれるモノを整理していきましょう。
手放す方法は「捨てる」前に「フリマアプリで売る」のがおすすめです。
売る前にできるだけ綺麗に手入れをしています。
そうすると、自分のモノの使い方の悪いところ、良いところも見えてきます。





革製品は、レザーケアクリームでお手入れしています


4、家の中にモノをなるべく入れないための考え方


日本は島国で、周囲を海に囲まれていることから、麻薬や拳銃など、社会の害悪となるモノを国内に入れず税関や港などで食い止めるための行動を「水際作戦」などと言います。私たちの暮らしにも、不必要なモノを入れず食い止める「水際作戦」は必要です。
出典: 「引き算する暮らし(金子 由紀子 著)」
家にモノが入ってくるのは、
「買う」
「もらう」
のいずれかです。いかにして買わずに済ませるか、もらわずに済ませるかを考えておくことで、モノを水際で食い止めることが可能になります。
金子さんは、あなたの手に負える(片付けられる、手入れができる、修理ができる)ものを持ちましょう、と提案しています。
「手入れ、修理ができるもの」=「品質の良い安価ではないモノ」です。
この機会に持ち物をアップデートしてみませんか?





最初にアップデートするなら、お財布がおすすめです。税理の矢島先生によると、「年収はお財布の200倍の法則」があるそうで、ヴィトンのお財布がおすすめなのだそうです。


5、引き算する暮らしで、何が変わるか


ただし、引き算を心がけることで、かえってお金がかかることもあります。持つモノを少なくするには、一つひとつが品質のよいしっかりしたモノである必要があるので、すぐにダメになる安いモノをとっかえひっかえ買っていたときより、初期投資は増えます。毎日使う、人前に持っていかないようなモノに、高いお金を支払うのは、無意味なことに思えるかもしれません。ところが、毎日使うモノの質が上がると、誰に見せるわけでもないのに、自分の中に自信と確信が育つのです。暮らしの満足度が上がり、余計なモノは欲しくなくなります。そうすると、トータルに見て、出費が減っていくのです。ムダなモノを買わなくなり、引き算する暮らしが維持できるようになります。
出典: 「引き算する暮らし(金子 由紀子 著)」
本当は、1万円を超えるバッグや靴はためらいます。
でも、土屋鞄は修理をしてくれて、修理しながら10年使っている人もいます。
このように品質の良いしっかりしたモノは、長い目で見ると出費を減らしてくれます。





土屋鞄のバッグは修理サービスがあり、安心して購入できます
まとめ


今回は、「引き算する暮らし(金子 由紀子 著)」を紹介しました。
シンプルで心地の良い暮らしに興味がある人におすすめの先生です。
一つひとつが品質のよいしっかりしたモノを厳選して、日々の暮らしの満足度を上げてみませんか?


その他のおすすめの内容
・昔の知恵を取り戻そう
・いつからこんなことになったの?
・「欲しいモノノート」を作る
・自分の「持っているモノ」を検証しよう
・モノがわかると、自分がわかる
・捨てることはタイヘン
・捨てられないなら使い切る
・時間をかけて選ぶと満足度が違う
・買い物をスペシャルなイベントにしよう
・引き算する=足るを知る

