私が目指すのは「がんばらない子育て」という育児です。
今回は、「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て(高見知日子 著)」から、気になった内容を紹介します。

本と著者の紹介

高見知日子(たかみ・ちかこ)
臨床心理士。NPJ(Nobody’s Perfect Japan)認定ファシリテーター。NPJ認定トレーナー。オフィス・インテグラル株式会社パートナーカウンセラー。
出典: 「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て(高見知日子 著)」
1967年広島県呉市生まれ。親との葛藤から心理学に関心を持ち、広島大学教育学部心理学科へ進学。卒業後はカウンセラーになるため、同大学大学院進学、修士号取得後、臨床心理士となる。
臨床心理士としての経験や自身の子育て経験から、虐待が起こる前の「予防」が何より大切と提唱し、2002年より広島市の児童虐待予防対策事業に参画し、主に乳幼児健診で2万組以上の親子を観察。虐待予防には、個別カウンセリングより親同士の学び合いやつながり作りが重要と考え、カナダで行われている子育て中の親支援プログラム「完璧な親なんていない(Nobody’s Perfect)」(以下NP)をいち早く広島に導入する。2004年より10回以上のNPプログラムを行い、参加者ほとんどから絶大な好評を得る。
行政からの依頼で、子育て中の親向け講演会、子育て支援者向けの講演会や研修会を多数実施。2007年、中國新聞に「完ぺきな親はいない! 」のコラムを22回にわたり連載し、読者から子育て中のバイブルと言われる。自身も2児の母。


著者は「子育ての専門アドバイザー」、子育ての困ったことの対処方法、心が軽くなるが考え方が参考になります
がんばらない子育ての5つのポイント
1、親が絶対にしなくてはならないことは3つでOK


家事が思うようにできないなら、「これだけは絶対にすること」「できたらすること」というようにリストアップしておくのもいいでしょう。「どうしてもしなくてはならないこと」をできていたらよしとするのです。ちなみに、カナダの親支援プログラム「ノーバディズ・パーフェクト」の親用テキストで『完璧な親なんてない!』で、「親が絶対にしなくてはならないこと」としてあがっているのは、
出典: 「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て(高見知日子 著)」
・子どもの食事
・休息
・請求書の支払い
の3つだけです。
え?この3つだけでいいの?と思いますよね。カナダだからじゃないの?と思われるかもしれません。
掃除や片付け、洗濯、食事の用意など家事にはキリがありません。
たくさんある家事の中でこれだけやったらよし、という「自分の最優先順位」が決まると、あれもできないこれもできないとストレスを感じることも減ります。
高見さんによると、「親が絶対にしなくてはならないことは3つだけ」だそうです。「子どもの食事・休息・請求書の支払い」、これだけでいいと思うと心が軽くなりました。
高見さんがおっしゃるように「掃除や片付け、洗濯、食事の用意」、これだけでも4つのタスクがあります。そこに子どもの事が加わると7つ以上になってしまいます。「自分の最優先順位」を決めて、無理しないことが大切ですね。



「優先順位リスト」を作りたくなりました


2、がんばらない子育てのススメ


では、お母さんが心の余裕を持つためには、どうすればよいでしょうか?それは「完璧を目指さないこと」です。
出典: 「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て(高見知日子 著)」
そもそも完璧な人はいません。
ですが、母親になると、「完璧でいたい」と言うお母さんが多くいるようです。子育てをうまくやりたいのは当然です。子どもに思い通りにしてほしいのも人間だから当然です。子どもが生まれたらがんばろうと思うのも当然です。
でもちょっと待って。
子育てをうまくやるって、どうなったらうまくやったことになるんでしょう?(子育てのゴールを考えてみたら、長い時間がたたないとわかりませんよね)
人は誰かの思い通りになるものなんでしょうか?(なりませんよね)
がんばれば、何もかもうまく行くのでしょうか?(がんばってもうまくいかないこともありますよね)
親がすべて子どものことをどうにかできるというのは<幻想>です。
高見さんは、私たちに「完璧を目指さないこと」をアドバイスしてくれています。母親になると「命を預かっているのだから自分がしっかりしなくては」と無意識に「完璧を目指すように」と自分のことをいつの間にか縛っていたような気がします。それが「カンペキの呪い」になってしまい、昨年ダウンしてしまいました。



「完璧を目指さないこと」、このキーワードを大切にしたいです


3、子育てのストレスをためない習慣


朝日を浴びる
朝日を浴びると、脳内の幸せホルモンと言われているセロトニンを出すのに効果的だそうです。実際に朝日を意識的に浴びてみたら、自分のイライラが減った、子どもも早起きさせたら落ち着いた、というお母さんもいました。
お母さんたちの体験談からも、早起きは、お母さんのストレス予防にも、子どもの情緒にもよいようです。深呼吸
出典: 「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て(高見知日子 著)」
イライラしたり、緊張したり、腹が立つときは、息が浅くなるのだそうです。リラックスすると呼吸も深くなるので、深呼吸をすることで、気持ちが落ち着く効果が期待できます。
息を吐くときに、いらないものを吐き出すなど、イメージを使うのもおすすめです。無理をしないで、気持ち良さを味わえる程度にゆっくり息を吐くことをコツコツとやっていくといいでしょう。
感動して泣けるものを用意しておく
感動の涙はストレス成分を身体から洗い出してくれます。泣けるドラマでもいいし、泣ける映画でもいいし、何でもいいです。あなたの涙のツボを押してくれるのもがあれば、利用して泣いていいのです。
気持ちよく泣くと、気持ちが少し楽になります。子どもの前で泣いてはいけないと思って我慢しなくていいんです。泣いてはいけない、親は弱いところを見せず強くありたいと思いがちですが、こうあらねばならないという感覚は「カンペキ」を自分に求めることにもなり、子どもにもつい要求水準が高くなってしまいます。
高見さんから「ストレスを溜めない3つの習慣」の提案がありました。この中では、「意識的に泣くこと=涙活」がいいなと思いました。親は弱いところを見せず強くありたいと思う「カンペキの呪い」からも、解放されやすくなりそうですね。子育てのすきま時間に見ることを考えると、漫画もよさそうです。お好みの方法でやってみてください。
4、夫に望むことをはっきりさせる


夫に気持ちを伝えることは、勇気がいります。
出典: 「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て(高見知日子 著)」
聞いてもらえないかもしれない、わかってもらえないかもしれないと思うと、なかなか言いにくいでしょう。
ついつい、ケンカになるときに出てしまうのが、「どうしてあなたは〜してくれないの?」という言い方で、夫が責められているなと受け止めやすい言い方です。
自分の気持ちが自分で掴めたら、一呼吸おいて、「私は〜してほしい」とか、「私は〜と思う」など、自分を主語にして伝えることから始めてみましょう。
高見さんは「私は〜してほしい」と上手に伝えましょう、とアドバイスしてくれます。長女の時は「どうしてあなたは〜してくれないの?」ばかり言っていた気がします。このアドバイス、長女が赤ちゃんの頃に知っておきたかったです。
高見さんのアドバイス通り、やってくれるのを期待するのではなく、「〜してほしい」と育児を振るとラクになります。例えば、次女のオムツ替えは、夫がいる時は夫の仕事です。長女の時はうんちのときに交換することを嫌がって交代していましたが、今は慣れたようで率先して替えてくれるようになりました。





パパも絶賛の「オーガニックコットンのオムツ」、子ども達の赤ちゃん時代に愛用していました
5、子どもを育てながら、親も育つ


本当に子育てって、思うようにはならないものです。
出典: 「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て(高見知日子 著)」
あるお母さんは、「子育てって、最初はたくさんあった夢や期待に膨らんだ風船が、子どもが育っていくにつれて、パーン、パーンと1つずつ割れていくようなものよ」と言われていましたが、がっかりしたり、期待したり、その繰り返しなのかもしれません。
そうして、だんだんと、この子はこんな子なんだなあと子どもの個性に理解が深まって、それぞれの子どもに合わせた言葉かけや対応を、無意識のうちにやっているのではないでしょうか。
それは、ものすごく人間観察力を鍛えられることです。共感能力、自分の気持ちと現実と折り合っていく力、そして、とっても大切な成長を見守り待つ力、そんな人間力を鍛えられることでもありますよね。
高見さん言う、「あるお母さんの一言」が胸に響きました。風船が割れていくような小さな絶望、感じたことが何度もあります。でも、子ども達がただ笑っているだけで救われている時もあります。高見さんが言うように小さな絶望と希望が繰り返しあるのが子育てなのかもしれません。
それから、高見さんがおっしゃるように「人間力」が鍛えられているように感じます。子どもを産む前よりも、人間的に成長しているような気がするのです。子育ては、育てると同時に育ててもらっている、「不思議で創造的な仕事」のようですね。





次女が卒業しかけていて寂しい「アンパンマン」。子どものおかげで親も楽しめました。メロンパンナちゃんが好きです
まとめ


高見知日子さんの「ママもこどももハッピーになる!がんばらない子育て」を紹介しました。子育てカウンセラーとして活躍されている方です。たくさんのママ達にアドバイスした経験から、実践的なアドバイスをたくさんしてくれます。
今回は心に響いた5つのアドバイスを紹介しました。1つの章から一つずつ選びましたが、どのアドバイスも為になり、厳選するのが難しかったです。「もっと前に知りたかった!」という項目がたくさんありました。「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」と言う名言がありますが、私は経験で学んできた前者で、苦しい思いをしてきました。
今、妹が妊娠中です。色々相談を受けていて、出産後もアドバイスできるようになりたいとこの本を手に取りました。ぜひ、妊娠中・子育て中の妹ママ達に読んでほしい本です。
その他のおすすめの内容
・イライラ場面への対処法を決めておく
・かんしゃくもぐずりも子どもの成長には必要です
・当たり前と思わず「できたこと」を認める
・「しつけ」は、まずこれだけやっておけばOKです
・お母さんには自分の時間が必要です
・周りの力をどんどん借りましょう
・自分の親や夫の親との関わり
・実際の親や姑舅との付き合いはどうするか?
・子どもの育つ力を信じてみる
・親子で「自己肯定感」を高め合う



「ママも子どももハッピーになる」アドバイスをしてくれる本です